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会報139号(2017.7)11頁

 (公社)富山県鍼灸マッサージ師会による会報139号(2017.7)11頁です。

新入会員の紹介

新たな旅立ち

大房鍼灸院 大房 龍雄

 平成二十五年三月で、それまで勤務していた学校を定年退職、教員人生に一区切りをつけ、金沢医療技術専門学校鍼灸科の門をくぐりました。途中、僧帽弁閉鎖不全が分かり、心臓の手術を受けるため入院したりもしましたが、三年間の学業を経て、平成二十八年二月に国家試験を受け、無事合格。六月に保健所の検査を受け、なんとか開業にこぎ着けました。

 第二の人生をどのように過ごすかは、五十代に入ってから色々と考え、最終的に人々の健康に関わる鍼灸師として過ごすことに決めました。鍼灸師を選んだのは、幼少期に曾祖母がときおり遠方から来た患者さんに鍼を打っていた姿を見ていたのが大きいと思います。また、終戦直後に亡くなった祖父が鍼灸師だったということもあります。

 学校に通い始めて、鍼灸の技術や業界の様子を知るようになって、この道の奥深さと業界の将来性とを改めて実感しました。この道を究めることの大変さを思うと何歳になったら自分自身納得のいく鍼灸師になれるのかと思います。また、大きな可能性を秘めた業界であることを思うと、この道を歩む若い人の手助けを少しでもできればと思います。

 そんなことなどを考えながら、患者さんが来ない日は畑や家の周りの樹木の剪定などをしたり、年に幾日かは富山県の国語教育に関わったりしながら日々を過ごしています。

大房龍雄先生近影
大房龍雄先生