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会報135号(2015.7)7頁

 (公社)富山県鍼灸マッサージ師会による会報135号(2015.7)7頁です。

吸角療法について

砺波支部 岩田元一

 平成27年5月10日(日)、富山鍼灸学会学術講習会が開催されました。今回は神奈川県で大磯治療院を開業されている長谷川尚哉先生をお迎えし、吸角療法に関する実技講習会を行いました。

 長谷川先生は、吸角療法にアロマセラピーを融合した治療を中心に施術されておられる臨床家で有られますが、その他、神奈川衛生学園非常勤講師として学術・教育活動を、更に今後の鍼灸師のあり方について、病鍼連携神奈川を設立されその世話人として後進の指導に力を入れられています。
 そしてご自身がとうめい厚木クリニック統合医療療法科で統合医療の推進のため、他科との連携を取りながらの鍼灸マッサージ施術も行われておられます。
 ご略歴を見てもとてもお忙しい先生であられますが、SNS(フェイスブックやブログなど)で様々な情報も発信されるなどとても気さくな先生でもあります。

 よって今回は吸角療法についての実技講演でしたが、病鍼連携(=医療連携)のお話しや未来の鍼灸師像のあり方といったお話しでお呼びしてもよい、話題豊富なお方ですので、再度ご登壇もあり得るかと思います。

 さて吸角療法の講義ですが、一言では説明できない位の内容の豊富さで、吸角の歴史からエビデンスに基づいた治効機序まで沢山ご用意して頂いた資料に沿って、盛り沢山のご説明をいただきとてもわかり易いものでした。実技供覧も その技術を惜しげもなくこ披露して頂き、実際自分の臨床にも使ってみようかと感じさせていただくものでした。

 今回は皆さん地元の総会や会合などのシーズンということもあり、参加者数はそれほど多いとはいえないものでした参加者の中にはわざわざ新潟からお越しの先生もおられたことを鑑みても、今回の実技講習会の不参加はもったいないなあと特に感じさせられる物でありました。主宰したものからは残念で仕方ありませんでした。

 ただ富山鍼灸学会では講師の先生のご厚意でネット配信をしていますが、今回もこの模様は配信していますので、お越しいただけなかった先生には是非ご覧いただきたく存じます。また長谷川先生のご講演だけでなく、これまでの講習会の様子も配信していますのでそちらの模様も、配信終了となる前にご覧戴ければと思います。

 今後も富山鍼灸学会ではエビデンスに基づいた卒後教育や臨床をご提案していき、少しでも会員の皆さんの臨床にお役にたてればと講習会を企画していきますので、是非ご期待とご参加を願っております。

講演される長谷川先生
講演される長谷川先生