(公社)富山県鍼灸マッサージ師会による会報140号(2018.2)31頁です。
生物学者 本達雄川先生によると、動物の寿命はそれぞれ違っていて心臓が打つ脈拍は哺乳類ではおおよそ150億であり、ネズミなら超頻脈で2〜3年、ゾウなら超徐脈で70年、ヒトでは中間の41.5年である。42歳以降は文明や医療技術のおかげで「おまけの人生」を生きているそうです。日本では平均寿命が女性で87.14歳、男性で80.98歳だから40年もおまけで長生きしている様である。
ところが少子高齢化社会を迎えた今、高度成長や学生運動、労働運動、バブルを生んだ団塊の世代800万人が雪崩を打って2025年に後期高齢者になろうとしている。その社会的経済的影響は計り知れない。その最後は寝たきりか認知症か突然死であろう。
老化とは感覚機能の低下や運動能力の低下や思考能力の低下であり誰かの世話にならなければ生きてはゆけない。出来るだけ世話をかけない自力更生の有努力は必要であるが、これを助けるためにも鍼灸マッサージの役割は益々大きくなるものと思われます。
(記 林)