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会報140号(2018.2)27頁

 (公社)富山県鍼灸マッサージ師会による会報140号(2018.2)27頁です。

富山マラソン2017鍼灸マッサージボランティア参加報告

(組織・青年部長 北 虎哲)

 平成29年10月29日(日)、台風22号の接近にともなう前線の影響で冷たい雨が降る中、本年も富山マラソンが開催されました。台風が近づいていましたが幸い風の影響は少なく、新湊大橋通過ルートでの開催は叶いましたが、残念ながら立山の勇壮な姿は曇天の彼方に隠れてしまっていたようでした。

 3回目となる富山マラソンボランティアですが、昨年まで利用させて頂いていた1階のスペースはリノベーションされ本年4月29日に「TOYAMA TOWN TREKKING SITE (TTS)」がオープンし、STANDxTANITA CAFE などがテナントとして入っており、本年は2階ランニングコースの一部がマッサージエリアとして設定されていました。
 会場が2階になったことで、ベッド・器材の搬入が狭いエレベーターを利用して行う事となり、少しだけ手間が増えましたが、施療スタッフの皆様のおかけで、無事ブースの設置も行えました。
 本年からは、鍼灸マッサージボランティアの看板に加え、公社名を記したものと「鍼灸マッサージ無料相談」表記ののぼり旗を用意し会場全体に配置して鍼灸マッサージ師会のブースであることを強調しました。また、会旗も用意し受付の背面に掲げさせて頂きました。
 施療スタッフは27名、旦那様がランナーとして出場されておられた事務所の松本さんも受付スタッフとして加わって下さいました。

 9時頃からベッド・器材の搬入を行い、10時過ぎにはブースの設置を完了。早めの昼食を済ませて待機していたところ、12時30分過ぎに、2位でゴールされた選手が受療者第一号として本会ブースに来て下さいました。ここから、13時過ぎ頃までにゆっくりと12台のベッドがうまっていき、一度ベッドが満床になると、そこからは平均待ち時間30分程度、14時〜16時の間は満床のまま50分以上お待ち頂くほどの盛況ぶりでした。

 マッサージエリアは、本会と共に富山県柔道整復師会さんもブースを出されるのですが、施術方法などの違いからか柔道整復師会のブースは比較的待ち時間も短く、本会のブースが50分待ちと聞いたランナーの多くが柔整師会のブースへ行かれましたが、そんな中でも「是非鍼を受けたいです」とお待ち頂けるランナーもおられて嬉しかったです。16時30分頃にて受付を終了し、ブースの片付けを始めながらギリギリマッサージエリアの終了時間17時まで施術を続けさせて頂きました。

 本年の受療者は221名と、昨年の297名と比較すると少なくなっいまてすが、これは昨年よりもベッドが3台少なかった事が原因と思われます。また雨の影響かランナーがブースに訪れる時間が多少遅くなり、混雑のピークが集中したことで諦めてお帰りになったランナーが多かった事も原因ではないかと思います。

 3年続けて富山マラソンボランティアを行ってきましたが、イベントの性質上、受療者であるランナーが集中する時間ができてしまい、どうしても待ち時間が長くなりがちになります。現在は混雑時のピークでは50分〜60分待ちになりますので、ベッドを倍の30台まで増やせばピーク時で30分程度の待ち時間にできる可能性はありますが、これを実現するにはスタッフも倍の50〜60名に増やさないと行けませんので、現状での実現は難しいのが実情だと思います。

 本年もボランティア活動実施にあたり、タムラ医療機器さんにはベッドのレンタル・搬入から、受付のお手伝いまで並々ならぬご尽力を頂きました。また、本年はセイリン株式会社さんからもディスポ鍼等の物品のご支援を頂きました。ご協力ありがとうございました。

 来年度も富山マラソン2018が開催予定の事と思います。本会は引続き鍼灸マッサージボランティアの出展を行っていきたいと思いますので、会員の皆様にはご協力をお願い申し上げます。

協力スタッフ一同施術風景
協力スタッフ一同施術風景