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会報135号(2015.7)10頁

 (公社)富山県鍼灸マッサージ師会による会報135号(2015.7)10頁です。

はりきゅうマッサージ 健康だより No7

正しく栄養を摂り健康に生きる

高岡支部 上坂敏彦

 平成27年2月8日(日)、高岡市ふれあい福祉センター2階201・202号室に於いて、高岡支部学術講習会を13時30分より行った。講師に管理栄養士・新保佳子氏を迎え、「正しく栄養を摂り健康に生きる」と題して話してもらった。

 年齢を重ねるごとに基礎代謝量が落ちていくことから、肥満傾向になります。そこで、適正体重の維持ということで、自分のBMI(人の肥満を現す指標)を知っておく。

 BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)で求められます。

 年齢や男女によって違いはありますが、おおむね22〜23を目安とする。数値が大きく違っている人は、日常生活の問題点を見つけ、そのための改善策と目標を決める。ただし、過度な目標ではなく、実行可能なことから始めてみる。過剰気味な糖質・脂質・カロリーは控え目にし、必要とされるタンパク質やビタミン類はしっかり摂るように、常に意識して、食べる際は心がける。また、適度な運動や良質な睡眠を心がけ、ストレスは貯めないなど、健康に生きるポイントを挙げてもらった。

 説明には、参考資料から例を挙げて、また実感しやすいよう、いろいろなサンプルを会場内に回して見たりと、判りやすく配慮された講演だったかと!

 知識があっても実行しないと意味はありません。今回で3回目「食と健康」をテーマに行ってみました。多少なりとも、役立つきっかえとなれば幸いです。出にくい天候の中、今回も多数の参加をいただき、有難うありがとうございました。

編集後記

 現在、介護を必要とする人は600万人で、その費用は10兆円であり2025年には21兆円になるそうだ。
 東日本大震災で仮設住宅に住む被災者の3割が80代である。家を失い家族を失い仕事を失って生きがいを失って、することが無いからただ座っているだけで生活不活発病が増えている。
 後期高齢者になると心身ともに不自由になって体を動かさない、安静にしすぎる、歳のせいと思い込み充実した生活が出来なくなっている。残っている心身の機能を高めるには、生活のために活動し社会に参加するきつかけ作りが大切である。
 腰が痛い足が痛い肩が痛いで活動意欲を失っている人に鍼灸マッサージ治療をして苦痛を和らげれば生活を活発にする助けになるだろう。
 誰もが迎える老後生活を無気力に放置して要介護状態にする生活不活発病は何とかして食い止めなければならない。

 表紙の写真は3月14日に開通した北陸新幹線かがやき号で6月28日会館の屋上から撮ったものです。

(記 林)